画像をきれいにSVG変換するコツ
同じ画像でも設定次第で仕上がりは大きく変わります。元画像の選び方と各設定の効かせ方を、実践的にまとめました。
ベクター化の仕上がりは、「元画像の質」×「設定」でほぼ決まります。ここを押さえると、同じツールでも結果が見違えます。
1. 元画像を整える(ここが8割)
- できるだけ大きく・くっきりした画像を使う。小さくてボケた画像は、いくら設定を頑張ってもきれいになりません。
- フラットで色数が少ないほど有利。ロゴ・線画・アイコンが最適です。
- 背景は無地に。ごちゃついた背景や写真の上の被写体は苦手です。
- 写真・グラデーションは不向き。ベクター化そのものに向かないので、素材を選ぶ段階で見極めます。
2. タイプ(プリセット)を選ぶ
NAZORUには用途別のプリセットがあります。まずはこれを選ぶだけで大きく変わります。
- ロゴ・フラット:色がはっきりしたロゴ・マークに。
- 線画・白黒:単色の線画やスタンプ風に。輝度で自動的に白黒2値化します。
- アイコン:色数を絞ってすっきり。
- イラスト:色数の多いイラストで細部を残したいとき。
3. 各スライダーの効かせ方
色の精度
フラットなロゴでは、「色の精度」を下げると仕上がりがきれいになります。近い色が統合され、アンチエイリアス(境界のボケ)由来の細かい破片が消えて、パスが少ない“デザイナーが描いたような”ベクターになります。逆にイラストで色を残したいときは上げます。
なめらかさ
曲線の角の取り方を調整します。上げると角がなめらかに、下げるとよりシャープな輪郭になります。
ノイズ除去
小さな点やゴミを消します。スキャン画像やノイズのある素材で有効。上げすぎると細部も消えるので少しずつ。
4. エンジンを使い分ける
NAZORUは2つのエンジンを切り替えられます。
- 高精度(VTracer):曲線がなめらかで、ロゴ・イラストがきれい。基本はこちら。
- 標準(ImageTracer):軽快。結果を見比べたいときに。
5. うまくいかないときのチェック
- 文字がつぶれる → 元画像を大きく用意する/「ノイズ除去」を下げる。
- 色が混ざる・パスが多すぎる → 「色の精度」を下げる。
- 白背景のロゴで背景まで拾う → 「線画・白黒」を試す。
- そもそも荒い → 写真やグラデーションはベクター化に不向き。素材を見直す。
SVG自体の基礎は SVGとは?、形式の違いは PNG・JPGとSVGの違い で解説しています。